カンパネルラの森

写真と言葉。

バランス

僕のこころは、いつも微妙なバランスのなかで
迷っている。シーソのようなもの。
いつもなんとか、真ん中を保っているが、
少しのつまならない出来事や、昔のわすれようと
していた記憶が蘇ると、とたんにバランスが
崩れこころが暴れだす。
一旦暴れだしたこころはうねる荒れた海のように
いつまでも、揺れ続け 揺れ続け 大きな波が打ち寄せる。

音すら存在しない暗く黒い世界。
そして こころは孤立していく。
おもわず、吐いた言葉は冷たく鋭い。
無音の中、言葉はこだまし、僕の純粋な部分に
鋭いナイフのよう突き刺ささっていく。
もうひとりの自分が壊れていく自分を遠くで見つめている。

 

もうすぐ夜があける。
吐き出した言葉のかけらが、あたり一面に

散らばって 、太陽の光にあたるとき、
どんな輝きをはなつのだろう。

 

凝縮された、かけらを広いあつめ

空に放つ時  誰かのこころに届くことを祈りたい。