カンパネルラの森

写真と言葉。

ニャンコという日記 今昔物語り

考えてみれば みるほど ニャンとの付き合いは長い。物心ついた時にはすでにニャンはいた。
田舎は田んぼがすぐ 側にあり、夏にはカエル、
蝉 、蛇、トカゲ、なんでもいた。
昔の記憶の中に住んでいるニャンは、田んぼを走り、神社の床下に隠れ、木に登り昼寝をし、
トカゲや虫を追っかけまわし。
夕方、猫まんまの時間になると、必ず戻ってくる。夜は納屋の藁の寝床でねる。
飼われているのか、ただの居候なのか?
そこは曖昧のまま、いつの間にか名前がつき、
ときには、あっちやこっちで居候するもんだから
うちではタマだかよそではミーとかいう事は
常に存在する。放し飼いが基本。
あの頃のニャンは、実に自由気ままだが、決して
長生きではなかった。 怪我をして直ぐに病院に
連れて行ってなんてこともなかった。
怪我をしたり、病気をすればそれは、死。

ニャンコが死ぬときは、家から姿を消すと言われていた。たしかに、昔は家に住み着いた猫の死んだ姿をみたことがない。それがニャンコにとって
危険回避行動だという事は誰も知らない時代。

あれから、動物たちの環境は間違いなく改善され
大切にされるようになってきた。
去勢 避妊が当たり前になり、動物病院がたくさんあちらこちらにでき、ホームセンターじゃペットコーナーにアイテムが溢れ、フードが溢れニャンコもワンコも長生きできるようになってきた。
野良猫と呼ぶことはやめ、地域猫と呼ばれるようになった。野良は差別用語という。

なるほど、確かにそうか。 

ワンコもニャンコも命と認められたという事か。